おはようございます、タカビーです。

IMG_4999私は洋食、和食、中華、イタリアン・・・、どんな料理でも好きです。　ですが敢えてどれかを選べといわれたら、おそらく和食を選びます。

今日はその和食に無くてはならない「干し椎茸」の戻し方と、ちょっとした想い出を書いてみようかな・・・。


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バカなことしてたけど、素晴らしい想い出もある

あなたは干し椎茸のちゃんとした戻し方を、ご存知でしょうか？

実は戻し方一つで、その後の料理の味が全く違うんです。　今日は、干し椎茸のおいしい戻し方とちょっとした想い出をご紹介します。


■干し椎茸、究極の戻し方とは

・戻す量の干し椎茸を流水でさっと洗います。

・戻す量（グラム）の１０倍の水を、水洗いした椎茸と共に頑丈なポリ袋に入れしっかりと密閉します。（空気は完璧に抜くこと）

IMG_4993・そのまま冷蔵庫に入れて、１週間かけて戻します。

・椎茸の軸の部分にまで水が沁みて、白い部分がなくなっていればＯＫです。

・戻った椎茸の軸を切り取り、適当な大きさに切り分けておきます。

・戻し汁は面倒ですが、小さな器やビニール袋に入れて５０?づつくらい冷凍しておきます。　これは煮物やシューマイなどの中華料理に真価を発揮するスープです。

・切り分けた椎茸は、小分けして冷凍しておきます。　通常は大きいもの２枚分くらいづつが良いでしょう。

・戻し汁は高野豆腐を炊く時に必需品です。１番だし２カップに対し５０?の戻し汁を加えると、最高の味わいになります。

■学割だった頃（昔話）

ボクがパチとスロで、そこそこ稼いでいた頃のハナシである。　こんな話をすると「不謹慎だ！」という方がいるが、もしあなたがそういった人物であるならばこれ以上読むのをやめていただきたい。

あの頃、行きつけの割烹や小料理屋が何軒かあった。　その中で未亡人のおかみさんがやっている「Ｔ」という小料理屋があった。

おかみさんは亡くなってしまったが、おかみさんは芸子あがりの誇り高き女性だったことを覚えている。

とにかくそこで出してくれる料理はおいしかったのだ。　当時のボクは若造で、おそらくその店の一番若い客だったろう。　いつもおかみは笑って、こう言ってたもんだ。

「タカビーさんは、学割やさかい・・・。」

そのお陰でボクは気兼ねなくそこに出入りでき、いくつもの良い経験をさせていただいた。

普通の若造なら振り向いてももらえないような一流企業の役員や著名人とお知り合いになれたのも、この計らいのお陰である。


■そのまま投入せよ

或る日のこと、ボクはそこで食べたおでんがあまりにも美味しかったので、おかみにこう尋ねたことがある。

「この椎茸、どうすればこんなにおいしく料理できるんですか？」

おかみは、アッサリとこう答えた。

「そのまんま、おでんに入れたらよろしゅうおます。」

勿論、そんなことをすれば粉っぽい味のおでんになるだけである。　なぜおかみは、そんな答えを用意したのだろう・・・？


■一流のプライドとは

おかみは、何かボクに教えてくれたのである。　でもその時のボクには、おかみの意図がわからなかった・・・。

おかみが亡くなって、もう１０年以上が過ぎた。　今頃になって、ボクはその教えに気付くことができた。

おかみが教えてくれたこと、それは彼女が持っていた一流のプライドである。　椎茸一つをおいしく食べさせるにも、プロはとことん手間隙惜しまず努力しているということである・・・。

そしてもうひとつ・・・。

一流の物を作る為には手間隙かけて努力し、時間を惜しんではならないということである。

自分で料理をし始めるようになり、いろいろな壁にぶつかった時このことに気が付いた。　人生って、ひょっとしたらそんなことの積み重ねかもしれないなぁ。

さて・・・、

ここに今いらっしゃるあなたは、おいしい椎茸を食べることができる方であると私は信じている。　

ただし、おいしい椎茸に戻すかどうか、そのことを面倒に思うかどうかはあなたの自由である。

なぜなら、あなたの人生はあなた自身のものだから・・・。


今日も最後までありがとうございました。

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