こんばんは、タカビーです。

遅い時間ですが、保険屋時代、続きです。


忙しい奴ほど怪しい…

いろいろな仕事を経験してきたボクだが、営業職というのは本当にくせものだと思う。自己管理が、とにかく難しいのである。

自己管理が難しいとは、どういったことか? それは、ついつい自分に負けて仕事をサボってしまうということだ。

そしてサボることが常習化し始めると、もう手が付けられなくなる。かつてのボクもそうだったが、忙しいふりをしてとにかく早い時間から社外に出た。

勿論、行先はパチ屋である。忙しい奴ほど怪しいというのは、まず間違いないと思う。



■日課はモーニング取り

当時のボクは朝礼が終わると、さも忙しそうにふるまい、アタッシュケースをたたんで外へ出た。目的は一つである。行きつけのパチ屋に行って、モーニングにありつくことだった。

モーニングとは文字通り朝一サービスで、店側があらかじめパチスロ機にボーナスを仕込んでおく方法のことである。今ではモーニングを仕込むことが禁止されている。たが、当時はモーニングを入れているパチ屋が多かった。

モーニングのある店の前には必ず行列が出来る。とにかく千円分のコインを買ってモーニング台にありつけば、4千円強が儲かるからだった。

並ぶメンバーは毎朝殆ど同じだったが、古参のメンバーほど偉そうにしていた。メンバーの中には主婦や老婆なども交じっていたが、いかんせんパチスロというものは絵柄を揃えないとどうにもならない。

古参のメンバーの中で、その店を仕切っている自称プロのSという人物がいた。彼は主婦や高校生に小銭を掴ませ、モーニング台のアガリだけで喰っていた。


■汚いプロの世界

思えばボクは、実力がものをいう外務社員の世界から逃避しながら、同じような実力の世界であるパチプロに憧れていた。

しがらみを持たず自分の腕一本でメシを喰える彼らに、ボクは一抹の不安も待たず傾倒していたのである。

だがそんなボクも、次第にパチプロに失望するようになっていった。なぜなら、パチプロの世界がどれほど汚いものか思い知ることになったからだ。

その店にいたIというプロは店長と組んでいた。そして彼だけ、通常は賞玉が1個のフィーバー機を、賞玉15個に仕組んでもらっていた。それだけで彼は、毎日日当2万円を手にして帰った。

先に書いた自称プロのSだが、実際はプロどころかとんでもないイカサマ野郎だった。

彼も当時ボクが通っていたパチ屋の店長と組んで、抜いていた。

・一発台の放り込み
・高設定台のたらい回し
・コイン隠し

とことんやっていた彼だが、ある日組んでいた店長が異動した。それから彼の行動がエスカレートした。それまでのように稼げなくなったからである。

そしてそれから数日が経過し、事件が起きたのだ。

続く

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