こんばんは、タカビーです。

自民党が大勝して阿部内閣が発足したわけですが、私は大阪府民として一つ気がかりなことがあります。

それは「彼が 大阪へカジノを誘致しないだろうか」ということです。

先日、大阪市長の橋下氏が阿部総理の前で、大阪舞洲へのカジノ誘致を嘆願したそうです。その席上、阿部総理も熱心にメモを取っていたといいますから、ひょっとして前向きに考えているのかもしれません…。

それにしても、この橋下という人はしつこいですね…。よほどバクチ好きだと見えます。以下は、彼のカジノ議連に対する言葉です。

「ギャンブルを遠ざける故 坊ちゃんの国になった 小さい頃からギャンブルをしっかり積み重ね 全国民を勝負師にするためにも、カジノ法案を通してください」

こういったオツムの人が大阪市の市長なのです。そしてその手下が知事。彼らの一味である泉佐野市長と西成区長が、泉佐野市と西成区にカジノを誘致するよう求めているというのですから、どうにもなりません。

いろいろなことに失敗し、数々の批判を浴びて失脚した民主党政権ですが、橋下氏のカジノ特区構想には最後まで首を縦に振りませんでした。あれは大阪にとって、幸いなことだったなと今になって感じます。

さて…。阿部政権は、カジノについてどういった姿勢で臨むのでしょうか? 大阪にカジノを作っちゃうのでしょうか? またパチンコ業界をこのまんま温存するのか、それとも一定のけじめをつけるのか? このあたりにも注目です。


悔しさゆえに堕ちるギャンブラーたち

パチンコして負けると悔しい。きっと誰でも経験あることだろう。

ところがギャンブルというものは、こういった人間の心理を上手く利用して作られている。悔しければ悔しいほど、深みにはまっていく仕組みが存在するのである。

ボクは今までに、この悔しさの亡霊に取りつかれて身を滅ぼした人を何人か知っている。

涙を浮かべてハンドルを握り締めながら、左手で台を叩き続ける老婆がいた。台のガラスをたたき割って店を飛び出し、店員に取り押さえられて喚く女もいた。

そういった人たちに共通の特徴が一つある。それは、泣こうが喚こうが台を叩こうが、また次の日には台と向き合っているということである。

負けの悔しさはストッパーになりはしない。そして取り戻したいという憎悪の火が燃え上がれば燃え上がるほど深みにはまり、ギャンブラーたちは破滅していくのである。

だが負けるとひとことで言っても、いろいろな負け方がある。そもそもギャンブルに勝ち負けなどないというのがボクの考えだが、それはさておき、「誰かにカマ掘られたときほど悔しいことはない」というのがホンネだろう。



■あるホステスの破滅

あの頃、ボクが通っていた店には出勤前のホステスさんが多かった。出勤までの暇つぶしでパチ屋に居るホステスさんは、世間にはかなりいることだろう。まあ彼女らにしてみれば憂さ晴らし程度なのだが、中にはとことんハマってしまう子がいるのである。あの店の常連だった「リカ」もその一人だった。

リカは普段真面目な子で、お店での評判も決して悪くなかった。パチ屋で顔なじみの客を店に連れてくるという、一石二鳥の一本釣りも得意だった。お店は商売熱心なリカを、ありがたく思っていたことだろう。

実はこのボクも、リカに一本釣りされたくちである。人情味のあるママさんを気に入ったこともあって、リカがいるお店には何度も通ったものである。

ところが、このリカには大きな問題があった。というか、今考えてみれば当時彼女はかなり酷いパチンコ依存で、既にどうしようもなくなっていたのだと思う。

普段大人しく打っているときは別段問題ない。ただ単に他の客同様、ヤラれているだけのことである。ところが、時として彼女の悪い癖が出ることがある。それはカマを掘られた時だ。

一発台好きの彼女は、いつもタンブラーかホットラインとかいう機械ばかり打っていた。だが、彼女が見切りをつけた台に他の客が座ると、突然態度がおかしくなるのである。

急にソワソワしだし、あたりをキョロキョロし始める。そして自分が座っていた台の方を、何度も何度もチラ見するのである。

何度か彼女から話を聞いたことがあるが、自分の座っていた台をカマ掘りされるとはらわたが煮えくり返るくらいムカつくらしい。カマ掘りされると、彼女は別人のようになった。

そんなときの彼女は、自分がプレーした台すべてにライターを置いていく。その理由は一つ、他の客にカマ掘りされないためである。そうなると、それらの台が気になって気になって仕方がなくなる。出勤の時間も頭の中からぶっ飛び、それらの台を回り延々と金を使い続けるのである。

ところがそんな彼女も、ある日を境にプツリとそのホールに来なくなってしまった。しばらくしてリカが勤めていたお店に行く機会があったのでママに聞いてみると、次のようなことだった。

「リカちゃんね 給料前借して 服やバッグ全部質入れしてね… サラ金から追いかけられまくって どこかに逃げたらしいわ いい子だったんやけどねぇ」

ママはため息をつきながら、ボクにそう話した。

その後風の便りで、リカが隣町のパチ屋に居たという話を聞いたが、それがリカの噂を聞いた最後だった。

パチンコへの依存は、善良な人物の人格を落とし、人相さえも変えてしまう。失踪する直前のリカがそうだった。眉間に縦の皺が入り始めていたし、「あの真面目なリカが 枕営業した」という噂さえ聞いたものである。

繰り返すが、パチンコへの恨みも金への執着も、全て破滅するスピードを速めるだけなのである。難しいことだが、そういったことは時間をかけて忘れ去るより方法がないのだろう。

続く

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