2407406479_3174c6cf07_mこんばんは、タカビーです。更新をサボっていたら、いつの間にか投票日になってしまいました。ちょっと手遅れになってしまったので、他の話題で投稿させていただきます。

今夜は「感情」についてのお話です。


感情優先の兆候

最近気になることが一つある。それは「感情で決めていることが 多くなってきてはいないだろうか?」ということだ。

例えば若い人たちの話を聞いても、感情を表に出す言葉が増えたように感じる。

・ウザい
・ダルい
・キモい
・面倒くさい
・ムカつく…

これらの言葉の中には、気持ちの説明や意見の共有といったものが見当たらない。なぜならこれらが単に自己の感情を表に出す為のものであって、誰かと気持ちを分かち合ったり確かめ合ったりする目的で使う言葉ではないからである。いってみれば、感情の塊である…。

例えば「あの花は 美しいですね!」と誰かに話しかけることはあっても「あの花は ウザいですね」と言う人は殆どいないような気がする。ただ「ウザい」という感情を相手に伝えるだけならば、「ウザ!」のひとことで足りるだろう。

こういった言葉には、相手の意見や気持ちをくみ取るとか思いやるとかいった気配が微塵も感じられない。そこにあるのは、単に自分の感情を吐き出して満足したいという欲望だけである…。



■人の感情は48種類ある

人は感情の生き物と呼ばれています。実際に人が持つ感情は48種類存在し、一般的には次の3種類に分類できるといわれています。(スピノーザによる感情の分類)

・外部の原因によるもの
 
1.欲望
2.喜び
3.悲しみ   
4.驚異    
5.軽蔑
6.愛     
7.憎しみ
8.好感   
9.反撥
10.帰依
11.嘲弄
12.希望   
13.恐怖
14.安堵   
15.絶望 
16.歓喜   
17.落胆
18.憐憫
19.好意   
20.憤慨
21.買いかぶり
22.見くびり
23.ねたみ 
24.同情 
 
・内部の原因によるもの

25.自己満足 
26.謙遜 
27.後悔
28.高慢   
29.自卑 
30.名誉   
31.恥辱 
  
・欲望

32.思慕 
33.競争心 
34.感謝謝恩 
35.慈悲心     
36.怒り 
37.復讐心 
38.残忍   
39.臆病
40.大胆   
41.小心
42.恐慌
43.鄭重 
44.名誉欲 
45.美味欲 
46.飲酒欲 
47.貪欲 
48.情欲

しかもこれらの感情は殆どの場合1つだけで存在するわけでなく、いくつかが心の中に混在することがわかっています。また、存在する感情の中の一つが弱くなると、他の物が強くなったりすることも知られており、人間の感情がいかに複雑であるか推測できるように思います。


■感情は甘い果実

さてここまで書いてきましたが、なぜ我々は、時として感情に支配されてしまうのでしょうか? 日常生活は勿論のこと、ネット上を見ていてもすぐ感情を暴発させてしまう人が多いようです。

経験上、私は感情が「酔いやすく 心地よい」ものであるということを知っています。今まで生きてきて感じるのは、「人間にとって感情というものは 甘い果実のようなものである」ということです。

なぜなら感情のおもむくままに行動することは、多くの場合大きな喜びや満足をもたらすものだからです。たとえば涙というものはどうでしょうか? 

涙は悲しいから流すものではなく、悲しさを忘れる為に流すものといえるでしょう。人は涙を流すことによって感情を表に出して爆発させ、そして悲しみを乗り越えることができるのです。涙を流すとなぜかリラックスできるのは、こういったことに原因があるのかもしれません。

笑いにせよ涙にせよ、感情を表に発散する行為は人間にとって大きな快感や満足、そして幸福感を得るために必要なものです。


■感情は ぶつかり合うもの

ところが日常生活を続けていると、我々は感情だけで生きていけないことに気づきます。なぜなら感情というものは、その人のみを支配するものであり、周囲の人たちにとって理解できない場合が多いからです。

それに感情というものは、時として大きくぶつかり合います。特に憎しみというものは、激しくぶつかり合う場合が多いです。

感情に支配されている状態では、殆どの場合自己中心的な行動をとるということです。そういった状態の中で揉め事が絶えないのは、容易に想像できることでしょう。


■感情はまた 簡単な表現の一つでもある

また感情というものに支配されると、考えるというSTEPを経ないで行動する場合が多いことも忘れてはなりません。

感情を表に出すという行為は実に簡単であり、また一つの表現ではあるのですが、しっかり考えるという過程が存在しないため、トラブルとなりやすいのです。掲示板などが荒れるのも、表現として感情が選択されたことが引き金となる場合が多いです。

感情で子育てはできません。感情で人間関係は培えません。勿論感情だけでは、社会そのものが成り立たないでしょう。感情の暴走は時として大きな事件の引き金となり、悲惨な結末を呼ぶことが多いです。

ここ数年、ナショナリズムの台頭で隣国に対する感情が昂ぶってきています。感情で決まる選挙や政治は恐ろしいものです。近年、国の重要な政策も感情で決める風潮が出来つつあるように感じます。

戦争という悲劇の原因は多くの場合、他民族に対する憎しみや差別といった感情です。「感情が支配する社会は 人類滅亡の危機を背負っている」と感じるのは、この私だけでしょうか…。

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